「睡眠時無呼吸症候群」治療のCPAPがつらい…解決のポイントとは
睡眠中に呼吸が繰り返し止まる病気「睡眠時無呼吸症候群」は、血管へ負担をかけ、狭心症や心筋梗塞、脳卒中の発症リスクを上昇。また、日中の眠気によって、交通事故など事故のリスクも上げる。
治療の一つとして行われるのが、CPAP(シーパップ)の装着だ。鼻もしくは口と鼻に装着したマスクを通し、機器から加圧された空気を気道に送り込む。酸素飽和度や気道の狭窄、呼吸状態を自宅で調べる簡易検査で無呼吸低呼吸指数(AHI)が40以上、または1泊入院でより詳細に調べるポリソムノグラフィー(PSG)でAHIが20以上の場合、CPAPが保険適応となる。
このCPAP、1晩4時間以上が推奨されているが、46~83%がアドヒアランス不良との報告がある(アドヒアランスは、患者が治療方針に賛同し積極的に行うこと)。また、CPAP導入後1週間のうちに5~50%が治療継続を断念するとの報告もある。
CPAPの使用時間が1時間に満たない場合、それ以上の使用群に比べて有意に予後が悪いという研究結果もある。