「ふるえ」は治らないから…と諦めない! 薬でダメなら超音波治療

公開日: 更新日:

 手のふるえが多く、頭もふるえる人が3割ほど。声、下肢、体の軸のふるえはまれだ。加齢とともに症状が進むが、一般的に進行スピードは緩やか。ただし、ストレスや緊張があると一時的にひどくなる。

 治療はまず薬。β遮断薬、抗てんかん薬、抗不安薬を必要に応じて使い分ける。薬では効果が乏しい、副作用がつらい、日常・社会生活の維持が困難という場合、外科治療を検討する。

■骨の状態によっては改善率80~90%

 保険適用の外科治療では、RF(高周波脳凝固術)とDBS(脳深部刺激療法)が20年以上行われており、そこに2019年、FUS(集束超音波治療)が加わった。本態性振戦は小脳と大脳を結ぶネットワークの異常が一因と考えられていて、外科治療は中継地点である視床にアプローチをする。

 RFは局所麻酔で頭蓋骨に小さな穴を開け、脳の深部に高周波をあて熱凝固する。DBSは脳に電極を、前胸部の皮膚下に刺激装置をそれぞれ埋め込み、リードでつなげて脳の特定部位を電気刺激する。一方、FUSはMRI画像を用いて脳深部に超音波を集中照射し熱凝固させる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はカネにも執着か…チーム力は度外視、4球団との面談で見えてきた"共通項”

  2. 2

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  3. 3

    大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚

  4. 4

    朝ドラ「ちゅらさん」で祥子ちゃん役 山口あゆみさんはドラマの設定と同じミュージシャンと結婚、二児の母として毎日充実

  5. 5

    阪神・青柳晃洋「ポスティングの値段」と「買う球団」…メジャースカウトがシビアに評価

  1. 6

    中居正広が地上波テレビから消える?「女性トラブルで“示談金”9000万円」報道の深刻度

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 8

    高校駅伝ケニア人留学生の年齢詐称疑惑 実情と打開策は?

  4. 9

    国民民主党・玉木雄一郎氏が役職停止処分中なのに露出増で賛否…週末はテレビ番組をハシゴ

  5. 10

    二宮和也「ブス発言」と中居正広「指差し高笑い」の“イジリ”のダサさ…中高年になっても若い時のまま