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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

新居に引っ越すまでは自宅にいたい…しかし刻一刻と容体は悪化して…

公開日: 更新日:

 ですが同居するパートナーの女性には積極的に介護をする様子がなく、都内に住む娘さんが窓口となり、診療や介護保険などの調整をしていました。

 当初はホスピスや一般病院の緩和ケア病棟も視野に入れていたようです。しかしずっと入居したかったマンションの抽選に最近当たり、せめてそこに引っ越して部屋を自分の目で見るまでは自宅にいたいとのことで、在宅医療を開始されたのでした。

「拝見しますね。今一番つらいのはなんですか?」(私)

「喉だね」(患者)

「痰が多いんです。マンションの入居日が12月16日でそれまでは入院したくないってことだったんですが、相談したら外泊できるとのことだったので、早く入院する方がいいのではないかとも思っています」(娘)

「わかりました。それに関してはご本人とご家族次第です。この生活環境が大変であればお手紙(入院を考えている病院の意見書)を見る限りすぐ入院させてくれそうなので、その時は入院してもいいと思います」(私)

「おうちにいたい? つらくない?」(娘)

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