新居に引っ越すまでは自宅にいたい…しかし刻一刻と容体は悪化して…
「(病院に)引っ越しましょう」(患者)
容体が刻一刻と悪化する中で、いつしか新居マンションを見るまではといった思いも消え……。それから数日後に入院することになったのですが、入院する朝、介護タクシーを利用し病院へ着いたのち、その日のうちにご逝去されたそうです。
「夕方の4時49分に亡くなりました。ここまで本当によくがんばったって言われ、寂しいですが、後悔はないです。関わってくださった皆さまに感謝をお伝えしたいです」
そう娘さんからお電話をいただきました。
さまざまな選択肢がある中から、本当に患者さんやご家族にとって、一番納得でき、後悔なく過ごしてもらうためにはどうしたらよいのか? 正解のない答えを在宅医療の現場で、探りながら考え学ぶ日々なのです。