鼻の骨が「く」の字に曲がっていて…俳優の伊藤裕一さん鼻中隔湾曲症の手術を振り返る

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「鼻の軟骨を取る」と聞いたときには「取っちゃう?」と驚きましたが、「壁紙を残して壁を取る感じだと思ってください」と、なんともユニークなたとえをする先生で、あっけらかんとおっしゃるので、こちらも「大した手術じゃなさそう」と安心していました。

 ところが、2~3日だと考えていた入院が1週間と言われ、局所だと思っていた麻酔が全身だったりと、想定外が続出……。

 何より一番の想定外は、術後に麻酔が切れてからの2~3日でした。麻酔が効くまで先生たちの歓談が聞こえていて、「ああ、やっぱり日常的な手術なんだな」と思っていただけに、術後、あんなに苦しいとはまったく考えていませんでした。

■一晩中、鼻血を吐き出す作業に追われた

 鼻の奥には大きな空洞があるのですが、止血のためにそこにものすごい量のガーゼが詰め込まれます。後日、ガーゼを抜いたときには、「蛇が出てきた」と思ったくらいすごく長くてびっくり。詰め物がある間はもちろん常に口呼吸でしたし、唾液をのみ込むときには鼻に空気が抜けないので耳が突っ張るような感覚でした。そのうえ、鼻血が喉の方に落ちてきて苦しいのです。「鼻血は飲むと胃腸の調子が悪くなるので吐き出してください」と言われたので、一晩中、吐き出す作業に追われました。それなのに朝になると看護師さんがやってきて、「よく眠れましたか?」って。寝られるわけないじゃないですか(笑)。

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