鼻の骨が「く」の字に曲がっていて…俳優の伊藤裕一さん鼻中隔湾曲症の手術を振り返る
伊藤裕一さん(俳優/40歳)=鼻中隔湾曲症
この2月、曲がっている鼻の骨を取り除く手術をしました。わりと軽く考えていたので、術後の痛みと苦しさは完全に想定外でした。目から血が出てきたときは、さすがに怖かったです。
もともと学生時代からアレルギー性鼻炎があり、花粉や動物などさまざまなものに反応していました。だから、一年中、薬を飲んでいました。
呼吸が浅いことが原因で動悸がしたり、叫ぶシーンや歌うシーンで息を長く使わなければいけないとクラッとする時もあって、歌の先生には「息が吸えていないよ」と指摘されたりもしていました。安眠できない、口呼吸になりやすくて朝は喉がカラカラになっていることもあり、仕事的にあまり良くないと思いながら、根性でなんとかそれまでやってきてしまったのです。
そんな時、知人から鼻の粘膜を焼く花粉症の治療があると聞いたのです。日帰りで治療費も安いというし、その手術を受けたいと思って大きな病院へ行きました。でも、調べてみると「これは粘膜を焼いたところでどうにもならないよ」と言われたのです。
鼻の骨が完全に「く」の字に曲がったCT画像を見せていただき、さらに粘膜も腫れていて空気の通り道がほぼ塞がっている事実を目の当たりにしました。そして、医師から「これは鼻中隔湾曲症だから、手術すれば鼻の通りは良くなります」と手術を勧められたのです。自分としても、粘膜の腫れ以外に根本の原因があるなら治療してほしいと思っていたので、すぐにマネジャーに相談して手術を受けることにしました。