叱り方が分からない親が急増中? 他人の子に説教したら「パワハラ」なのか?
「自分は“毒親”じゃないかと心配している母親が3割なんて調査結果もあって、不安で叱れなくなったりする。一方で、『叱らない子育て』という言葉の意味をはき違えて、他人に迷惑をかけても親はスルー。子供が迷惑をかけたら注意する。そんな当たり前すぎることが、怒鳴ったら子供に悪影響が出るといった中途半端な知識に惑わされて、どうしていいか分からずに迷走している親御さんは少なくありませんね」(公立小教員)
わが子を叱れない。ましてや他人の子供は叱れない。
「子供が差別用語を連呼したら『それはいけないこと』と注意するのは大人の役目ですが、イマドキの子供は、ちょっときつく説教しただけでも、どこで覚えたのか『パワハラで訴えてやる』なんて言い返したりするから始末に負えません」(前出の公立小教員)
いやはや……生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏はこう話す。
「親が叱れない、つまり叱られ慣れていない子供が多いように感じます。他の大人に注意されても素直に聞けず、ふてくされたりしがち。それどころか仕返ししようと考えて、注意した大人ではなく、その子供を陰でイジメの標的にしたり……大人もそれが怖くて注意できなくなる、なんて話は耳にしますね」
《普通の大人の感覚》が令和の日本ではブレてきているようだ。