安成工務店 安成信次社長(1)「公共事業」依存から一転 環境共生住宅の旗手に
「ところが、大手住宅メーカーの家はほとんどプレハブで自由度がないし、輸入住宅のツーバイフォーもメンテナンスに難があるなど、どれもうまくいきませんでした」
そんな折、父が心不全で急逝。安成は32歳で社長を継ぐことに。もちろん経営の経験はゼロ。本社を新天地に移したばかりで営業地盤が弱く、誇れる商品もない。
「この先、どうやって経営していけばいいのか……」
安成にとっては、不安だらけの船出だった。(つづく)
(ライター・いからしひろき)