「肥満症薬」がテスラを超えた! 有望株が次々と出現する米国市場の強さ

公開日: 更新日:

 肥満症薬で先行者利益を持つノボとリリーの独占状態は今後5~7年続くとみられているが、先行2社に追いつこうと世界で開発競争が起きている。米アムジェンや米ファイザーなどは独自の肥満症薬の開発を急ぎ、スイスのロシュは米創薬ベンチャー企業を買収した。

 日本勢でトップを走るのは中外製薬だ。肥満症向け新薬候補「オルフォルグリプロン」の期待が大きく、時価総額は10兆円を超え国内製薬業界トップに返り咲いた。さらに塩野義製薬も肥満症薬を開発中で、治験を実施している。

 製薬会社ではないが大阪ソーダは肥満症薬の製造過程で使用される無機化学製品のシリカゲルを手がけていることが材料となり、株価は22年3月末比で3倍だ。

 次々と代わりの業種の銘柄が出現し、市場を盛り上げる。こうした活力こそが米株式市場の強さであり、世界から投資マネーを引きつける理由だが、日本の市場も4万円超えを継続していくには新たな有望株の出現が不可欠になっている。 (丸)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…