懲りない自民党「政活費+機密費」で年間30億円の裏金温存 規正法改正でも目に余る往生際の悪さ
血税が原資の機密費まで選挙に流用
中国新聞は9日、13年の参院選で安倍元首相が自民の公認候補に現ナマ100万円を渡した疑いを1面トップで報じた。このカネも選挙運動費用や収支報告書に記載せず、やはり裏金化。同紙は機密費から出た可能性を指摘したが、翌10日には再び1面トップで、国政選挙の陣中見舞いに機密費を使ったという元官房長官の証言を伝えた。
この報道について、林官房長官は14日の会見で機密保持を理由に事実確認を避けた。機密費は使途の報告どころか、記録の義務すらない「裏金中の裏金」だ。年約12億円は国費で賄われている。本来は国内外の情報収集などに使用すべきカネで、いち政党の選挙のための裏金に使えば目的外使用に他ならない。
「自民党を取材した人間からすれば陣中見舞いに100万円は当たり前。原資が政活費なのは常識です。その上、選挙のバラマキに血税が原資の機密費まで流用するとは、もっての外。次の衆院選で野党は機密費のデタラメな使い道をオープンにすると公約に掲げるべき。その点だけでも政権交代の意義があります」(政治評論家・本澤二郎氏)
政活費と機密費を合わせるとザッと年間30億円。反省ゼロの自民から選挙の裏金を没収するには、下野させるしかない。