トヨタやユニクロですら「誰も注目しない時期があった」事実が映す株式投資の本質

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28万倍になったトヨタ

 仮に、1950年に買った1000株を2024年まで持ち続けていたとすると、株式分割(1株をいくつかに分割し、発行済みの株式数を増やすこと)による株式数の増加も含めて、その価値は約「28万倍」に増加して、当時の2万3500円は実に60億円以上になっているのです。

 株式分割を考慮して株価を修正したものを「修正株価」といいますが、トヨタの修正株価は1950~1960年の10年間で1000倍になりました。その後、1000倍から1万倍と10倍になるのに約20年、1万倍から10万倍と10倍になるのに約25年を要しました。

 今でこそ、世界にその名を知られているトヨタですが、株価の変遷を見ると最初の10年間で爆発的に伸びていたことが読み取れます。

 この事実からわかること。それは、トヨタもかつては「誰も注目しない中小型株」だったということです。ソニーや本田技研工業(ホンダ)、松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の株価も安値から高値まで普通に2万~3万倍になっていますが、トヨタ同様にかつては中小型株であったのです。

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