トヨタやユニクロですら「誰も注目しない時期があった」事実が映す株式投資の本質

公開日: 更新日:

 この話をすると、「それは戦後間もなかったり、日本が急成長していたりした昭和の時代の話じゃないの? 現代だとそんな企業は生まれないでしょう」といった諦めの言葉も聞こえてきます。そう思ってしまう気持ちはわかりますが、実はそんなこともないのです。

 1994~1996年に上場したソフトバンクグループやファーストリテイリング、ヤフー(現LINEヤフー)などの誰もが知る有名企業はいずれも、安値から高値までは100~500倍弱になっています。

 ちなみにこれらの企業が躍進したのは、日経平均株価が1989年の史上最高値をつけたあと、約20年かけて8割下がるバブル崩壊の時期でした。このときに個別株投資ではなく、株価指数と連動する「インデックス投資」をしていたら、最大で8割下がっていたのです。

 また、TOPIXなどの株価指数を上回るパフォーマンスを目指す「アクティブ投資」といわれる投資信託では、「8割がTOPIXに負けている」という事実もあり、「年間1%でも勝ったら優秀」ともいわれています。とすると、やや乱暴な表現にはなりますが、投資信託を買うより、目を閉じて適当に『会社四季報』をめくって、銘柄を選んだ方が、よほど勝つ確率は高いのではないかと思ってしまいます

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱