街で見かけた風景を「大儲け」に変えられる人と、気づかずスルーする人の“決定的な差”
株式投資に興味がある。でも何を買ったらいいかわからない。そんな人に「どこに行っても見るものを探すといい」とアドバイスするのは、1冊で2000ページにも及ぶ『会社四季報』を27年間で108冊全ページ読破する渡部清二さん。新著『そろそろ投資をはじめたい。』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。
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街には株式投資のヒントが溢れています。
「カラーバス効果」をご存じでしょうか? 例えば、「赤いものを探してください」と言われて街に出ると、ポストや赤信号、マクドナルドの看板など普段何気なく目を留めることもなかった赤いものが次々に見つかってくる心理効果です。
「そろそろ投資を始めたい」と思っているみなさんには、ぜひ「投資カラーバス効果」を身につけていただきたいのです。
そのための大切な視点をお教えします。「どこに行っても見るもの」を探すことです。
これは「独占」を見つけるための合言葉です。独占とは、ある企業が市場を支配し、競争相手がほとんどいない状態を指します。独占企業は価格を自由に設定できるため、安定した収益を上げやすくなります。
また、市場シェアを維持しやすく、長期的な収益の安定が期待されます。さらに、強力なブランドを持つことが多く、消費者の信頼を得て繰り返し購入される傾向があります。
こうした理由から、独占している企業は株式投資の銘柄として有望と考えられるのです。独占していなくても、圧倒的なシェアを誇るというのも同じ考え方です。
街で見つかる独占には、どんなものがあるでしょうか。例えば、この地図を見かけたことはありませんか?(写真参照)
駅や役所にあるいわゆる「案内板」です。あなたも一度は見かけたことがありませんか?