50億円マネロンで再逮捕へ…東大院卒・日本語学校創設者のオモテとウラ

公開日: 更新日:

 日本語学校の創設者には、オモテとウラの「顔」があった。

 大阪府警特殊詐欺捜査課は先月、詐欺容疑で逮捕した「名校教育グループ」(東京都新宿区)元代表取締役の豊原明容疑者(42)を別の口座を他人名義で開設し、だまし取ったとして再逮捕する方針を決めた。

■「換金役」として47億円を暗号資産口座に

 豊原容疑者は複数の他人名義の口座を所有。犯罪グループが特殊詐欺やロマンス詐欺で被害者からだまし取った多額の現金を管理し、「換金役」として、繰り返し現金を暗号資産(仮想通貨)に移し替えるマネーロンダリング(資金洗浄)をしていた。銀行口座からは半年の間に50億円が出金され、そのうちの47億円を暗号資産口座に移して海外に送金。豊原容疑者の銀行口座には、これまで犯罪グループから換金の報酬として9000万円が入金されていることが分かっている。

「豊原は当初、自分が管理する会社名義で取引を行っていたため、そこから足がついた。銀行口座が凍結されたため、あわてて他人名義の口座を使うようになった。本人は逮捕時、『人に頼まれてやっただけ。手数料10%もらっていた』と話していたが、いまは黙秘している。誰かに頼まれ、どうしても断り切れない事情があったのだろう。それだけの大金を短期間に送金するためには、それなりの能力と信頼が求められる。犯罪グループにとって換金役を誰にするかは極めて重要なポイント。ハンドキャリーでは限界があるし、億単位の犯罪収益の海外送金は暗号資産じゃなければできない。ヤバい金だし、他人名義の口座はすぐ止められるから、一刻も早く資金洗浄する必要がある。実際、関係者のスマホには『スグにやれ』『早くしろ』というやりとりも残されている。半年間に50億円もの金を送金して豊原本人が知らないわけはない」(捜査事情通)

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