プロ野球選手に「走っただけで肉離れ」続出 の“元凶”は?
打って走っただけでケガをするプロ野球選手が後を絶たない。
19日にオリックス中島(32)、17日は巨人阿部(36)が走塁中に太ももの肉離れで二軍落ち。2日の巨人相川(38)、オープン戦での巨人大田(24)も同様のケースで戦線離脱した。
疲労がたまる夏場ならまだしも、まだ開幕して1カ月足らず。久しぶりに草野球をするオジサンじゃあるまいし、走っただけでケガとは情けない限りだ。
運動選手の体に詳しいフィジカルトレーナーの平山昌弘氏は「筋トレの弊害ですよ」とこう言う。
「80年代に筋トレが本格的に導入されてからプロ野球の、特に打者はパワー重視になった。しかし、体幹や股関節などの体の基礎機能を無視して筋肉のパワーを単体で上げようとしているからケガをする。筋肉の動きは前後、上下、左右の引っ張り合いなんです。こちらの筋肉を動かせば隣の筋肉が引っ張られて、とそれぞれが連動している。片方だけを鍛えても、結果としてトータルバランスが下がってしまうのです」