下馬評低いが…中日「チーム浮沈」のカギ握る吉見の動向
昨年まで3年連続Bクラスに低迷し、開幕前の下馬評は決して高くない。
しかも、4番候補で現在、夫人の出産に立ち会うため米国に帰国している新助っ人ビシエド(27=ホワイトソックス3A)の再来日が当初の16日から延期され、調整遅れは避けられなくなった。谷繁監督は「ぶっつけ本番になるかもしれない」と話すなど、ここにきて不安要素が浮上している。
しかし、希望の光もある。元エースで二軍調整中の吉見一起(31)が4月中にも一軍昇格する可能性があるというのだ。
「13年、15年に右肘手術をしており、あくまで本人の状態を優先して調整を進めている。去る12日の教育リーグ広島戦では、昨年10月の手術以降、初の実戦登板を果たし、2回1失点だった。ボール自体も悪くなかった。1月時点でそれなりの投げ込みをしているし、状態さえ上がってくれば4月中旬には一軍に戻れるかもしれないね」(中日OB)
順調に行けば次回は21日のロッテとのオープン戦に登板予定。今後はイニング数を増やしながら、徐々にギアを上げていくようだ。
昨季の吉見は8試合の登板に終わったが、3勝0敗、防御率0.94。一軍で投げられさえすれば大きな上積みになる、という期待は持てる。吉見の動向が順位を大きく左右しそうだ。