ド派手に開幕したBリーグ 「3年もたない」と不安の声も
カクテル光線が飛び交う派手な演出は、バスケット界の新たな門出にふさわしいものではあった。企業系のナショナルリーグ(NBL)と地域系のbjリーグが統合して発足したBリーグの開幕戦。会場の代々木体育館(東京)は満員の観客で埋まり、試合はNHK・BSとフジテレビが生中継したが、「先行きは決して明るくない」という声が関係者の間には少なくない。全日本経験者のOBが表情を曇らせる。
「一番の問題は各チームの資金面です。Bリーグのトップスポンサーになったソフトバンクと4年125億円で契約したなど景気のいい話ばかりが喧伝されていますが、実際は多くのチームが運営に不安を抱えている。Bリーグ発足に尽力した川淵三郎さん(前日本バスケットボール協会会長、現エグゼクティブアドバイザー)は当初、各チームに年間1億円の給付金を出すとぶち上げたものの、それが5000万円に下方修正され、さらにリーグへの貢献度で給付額を増減するとなった。3000万円を切るチームも出てきます。リーグ上層部の言行不一致が各チームの不安に拍車をかけているのです」
Bリーグは、1部に相当する「B1」18チームと2部の「B2」18チームの計36チームが、来年6月までのシーズンで全1080試合を戦う。この日の開幕戦はテレビで生中継されたものの、フジテレビが中継するのはこの1試合だけ。NHKにしても、決まっているのは地上波で7試合、BSで17試合のみである。