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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

各校の力が均一化 箱根駅伝“打倒青学”の意外なカギ

公開日: 更新日:

 正月は箱根駅伝だ。マラソンにつながらないとか、将来性がないとたたかれながら人気が衰えない理由はガチンコにある。いま高校生が在学中に10キロ走ることはまずない。箱根の1区間=20キロは現実離れもいい距離で、それを10人そろえる苦労は半端ではない。監督も選手も必死なのだ。

 4連覇を目指す青学大が、選手層の厚さで本命に推されている。12月10日のチームエントリー発表の席上、原晋監督は大いに語ったものだ。

「今年の青学は名付けてハーモニー駅伝です」

 出雲駅伝は東海大に敗れて2位、全日本大学駅伝は神奈川大、東海大の後塵を拝して3位。素晴らしい楽器はそろっていても凸凹だったとハーモニーを強調し、母校のチャペルになぞらえた。

あの鐘を鳴らすのは誰でしょう」

 相変わらず滑らかな弁舌の言いたい放題に、隣に座った東洋大・酒井俊幸監督はぶぜんとし、少し離れた駒大・大八木弘明監督も口を“への字”に結んで天井を見ていた。あの口をふさぐのは誰――今回の最大の興味、打倒・青学に思わぬ流れがありそうだ。

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