日本のロードレースにはこの手の異色が増えているのだ。学連選抜には他に、佐久長聖をはみ出した相馬崇史(筑波大1年)や慶大の根岸祐太がいるし、先の福岡国際マラソンでは東工大・松井将器、東大・渥美祐次郎、東大大学院OBの秋山太陽が日本人20番前後に名前を連ねた。中山竹通はかつてこう言った。
「頭がいいかどうかは分かりませんが、国立大生はひとりで考えてやっているから強いんですよ」
マラソンでは相変わらず公務員・川内優輝が暴れ、2020年に100周年が控える箱根駅伝は東大生……これがマラソン日本の現実だ。