理事選へ蠢動する貴乃花親方 日馬富士の親方にも擦り寄り
日馬富士傷害事件に端を発した一連の騒動では当初こそ、その怒りは凄まじかった。弟子の貴ノ岩(27)に対する傷害罪で罰金50万円の略式命令を受けた日馬富士だけならいざ知らず、タニマチや支援者を通じて週刊誌上などで白鵬を攻撃。周囲には日馬富士や、その師匠の伊勢ケ浜親方(57)に対する民事訴訟すら示唆していた。
貴乃花親方はしかし、そんな加害者側に擦り寄っているという。
「現在、行われている1月場所の最中に、貴乃花親方が伊勢ケ浜親方と話し込んでいたのです。なんでも貴乃花親方の方から相談を持ち掛けたらしい。おそらく理事選をにらんでのことでしょう」
と、さる親方がこう続ける。
「伊勢ケ浜親方は前回の理事長選後、貴乃花親方と袂を分かち、日馬富士の暴行事件で亀裂は決定的になった。しかし、貴乃花親方としてみれば、2月2日の理事選を前に少しでも一派の勢力を拡大したい。それには伊勢ケ浜親方の協力が不可欠ということでしょう。だとすれば、民事訴訟が交換条件になった可能性は高い。つまり協力してもらえるなら、損害賠償請求はしないとね」