理事選へ蠢動する貴乃花親方 日馬富士の親方にも擦り寄り
2年に1度、相撲協会の理事選直前のこの時期は、“紙爆弾”が飛び交うのが恒例となっている。そのひとつが、また出た。複数のスポーツ紙が25日付で報道した、春日野部屋の暴行事件である。2014年に兄弟子(15年に引退)が弟弟子を殴って、アゴの骨を折るなどのケガを負わせたという。
許される話ではないが、事件自体は4年も前の話。弟弟子に刑事告訴された兄弟子は、16年に有罪判決を言い渡されている。隠蔽疑惑が指摘される春日野親方(元関脇栃乃和歌)も、事件発覚後に当時の北の湖理事長、貴乃花危機管理部長(45)に報告済み。ちなみに、貴乃花親方の同志である裏金顧問こと小林慶彦元顧問も、当時は危機管理に関する助言を協会から委託されていた。
「過去の話が今この時にほじくり返されたというのは、今度の理事選に出馬するであろう、広報部長でもある春日野親方をターゲットにすることで執行部そのものにダメージを与えようというもくろみじゃないか」
とは某親方。2月2日の理事選(立候補者受け付けは1日)まではさまざまな足の引っ張り合い、露骨な票集めが展開されるというのだが、それはこの人も同じ。情報戦の裏側で蠢動しているといわれる貴乃花親方である。