貴乃花親方の“本場所潰し”に執行部&親方衆大ブーイング
例えばプロ野球界には日本シリーズの最中、人事や補強に関する発表を避けようという不文律がある。日本一球団を決める球界最大のイベントに水を差してはならないという各球団の配慮からだ。たとえ慶事であっても、日本シリーズの前後に発表するのが通例になっている。
角界で日本シリーズに相当するのは、年6回の本場所だろう。相撲協会の八角理事長も、「何より本場所の充実」と言っている。そんな本場所の最中に、次から次へと話題を提供し続けているのが貴乃花親方(45)だ。
■ネットで弟子の近況報告、診断書提出
現在行われている1月場所4日目、17日付のホームページで、暴行事件の被害者である弟子の貴ノ岩(27)が3月場所の復帰を目指していることを明らかにした。貴乃花親方が貴ノ岩の様子などに関して公の場で説明したのは初めてのこと。当然のことながら、反響は大きかった。
貴ノ岩が昨年の11月場所を休場するための診断書を提出したのは、本場所2日目。初日から休場する場合、診断書の提出は本来、場所前と義務付けられている。翌日、スポーツニッポンの報道で暴行事件が明らかになったため、「あえて場所中に診断書を出すことで事件にインパクトを与えたかったのではないか」との臆測を呼んだ。