ボストン賞金でプロに 川内が証明“マラソン選手の稼ぎ方”
「こう言ったら本人は怒るだろうが、宝くじに当たったようなものだな」
ある陸上関係者がこう言ったのはボストンマラソンで優勝した川内優輝(31)のことだ。
今年の「ボストン」は、気温3度で強い雨と風。厳しい条件の中でアフリカ勢のペースが上がらず、暑さは苦手でも寒さにはめっぽう強い川内が先頭でゴール。世界中を「あっ!?」と言わせた。この優勝で15万ドル(約1600万円)もの賞金を手にし、来年4月からのプロ転向を宣言。悪天候サマサマではないか。
ちなみにボストンの優勝賞金は、世界最高額のドバイマラソン(20万ドル=約2180万円)に次ぐもの。さらに川内は、世界の主要マラソン大会で構成される「ワールド・マラソン・メジャーズ」の17―18年シーズンの8大会の獲得ポイントによる総合成績が3位となり、2万5000ドル(約270万円)も獲得。
ボストンは厳しい条件下で序盤に飛び出す作戦が奏功したとはいえ、「宝くじに当たった」という表現も、あながち的外れではないだろう。