野球やサッカーと歴然の差 箱根駅伝ランナーの稼ぎと現実
寿命は短い。
青学大の4連覇で幕を閉じた今年の箱根駅伝。原監督は「ライバルは他大学ではなく、野球やサッカー」と言った。今回の往復路の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)は29.5%で歴代2位。往路の29.4%は過去最高だったが、箱根のスターたちも卒業後はパッとせず、こと収入に関しては「野球やサッカー」の一流には足元にも及ばない。
例えば、昨年のプロ野球で1億円以上の年俸は約70人(外国選手を除く)もいた。最高はオリックスの金子千尋(34)で5億円。メジャーに目を向ければヤンキースの田中将大(29)は日本円にして約24億円以上。ダルビッシュ(31)も今オフ、1年30億円以上の複数年契約が濃厚だ。サッカーの本田圭佑(31)だってACミランと契約した時の年俸は8億円弱だった。
■実業団での年俸は300万から600万円
ある陸上関係者は「夢のような金額です」と言ってこう語る。
「箱根駅伝のスター選手はほとんどが実業団に進む。年俸は300万から600万円がいいところ。元日の(ニューイヤー)駅伝で好成績を収めるとか、五輪などで日本代表になればボーナスが出るケースはある。それでも億の金を稼ぐなんて不可能です」