明豊・川崎監督に聞く 横浜エース及川をどう攻略したのか

公開日: 更新日:

「結局、なかったですが、実は(三回1死一塁の)4番の野辺のときに3ボールになってから待てを出して、結果的にフルカウントにしてしまった。そこは申し訳ないなと思いつつ、打ちたかったかもしれないけど、そこから左翼線に適時二塁打を打ってくれたので、選手に助けられました」

 ――一発勝負を勝つ上での最善策だと。

「リーグ戦であれば極端なことはしませんし、3―2から待ては出しません。あくまで一発勝負ですから、勝ち負けがかかっているときに三振か四球かで大きな違いが出る。相手投手の球種、打者の能力、フルカウントからのデータ上の選択球、それらを踏まえてですね。四球狙いがいいかどうかは別として、勝つ確率を上げることは常に考えている。自分たちより相手チームの力の方が上なら穴をほじくり返してでも勝ちたいという思いがある。高校野球は一発勝負。勝つか負けるかは時の運ですが、とくに横浜さんのような相手は思い切ったことをしないと勝てないと思っていました」

 ――守備のシフトも徹底していた。

「事前に情報を頭に入れ、試合中に指示するケースの方が多いと思います。長打を打てる打者、左で足がある打者、たとえば及川君についてはおっつけて打つタイプなので、そこは意識しました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???