札幌大谷・船尾監督が明かす「中高一貫」のメリット
24日登場する札幌大谷(北海道)は昨秋神宮大会で初優勝。創部10年目にして初の甲子園出場だ。学校が共学になった2009年に野球部を創部。その前年に系列の札幌大谷中学が硬式野球部の「札幌大谷シニア」を設立しており、この「中高一貫」の強化が実を結んだ。同校の船尾隆広監督(47)に中高一貫の育成、スカウティングのメリットについて聞いた。
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――エースの西原ら主力は中学3年時に全国大会でベスト8になった。
「今の3年生はこれまでで(系列)中学からの子たちが一番多い。中学時代の経験が今に生きていると思います。1年春からのレギュラーは4人ほど。中学の時点で1年春からレギュラーでいけるのかどうか、技術的、戦力的な見極めができる。中高一貫のメリットだと思います」
――中高一貫校は中学生が高校の練習に参加できます。
「ひとりの選手を中高6年間で育成できるのは強み。中学の公式戦が3年生の8月に終わると、9月から高校の練習に参加します。秋季大会の雰囲気を含め、他校より半年早く高校野球を経験できる。また系列大学、高校、中学の専用グラウンドなど練習施設が同じ敷地内にある。西原は(投手出身の)大学の神田監督に技術指導を受けた。ヨコの連携は日常的にある」