強豪校監督に聞いた 高校野球の球数制限「賛成?反対?」
「野球は高校だけで終わりでない。大学、社会人、プロへ出ていく子もいる。高校で球数を制限し、上の世界でやれるのか。僕は投手は投げて鍛える、打者は振って鍛えるのが基本と思っている。球数制限は打者にバットを振ったらアカンと言うのと同じ。柔軟運動などアフターケアをしっかりやればいいと思うし、ウチはやっている。20年以上監督をやり肩肘が痛いと言った投手はいない」
春準優勝の習志野・小林徹監督(56)は投手出身。「普段の練習では1週間で200~250球ほどしか投げさせていない」と、こう話す。
「僕は肩肘が痛くて投げられないという経験をしておらず、ピンとこない。昨夏の吉田輝星君(金足農)も肩を壊したわけではない。肩肘を守るという目的と球数制限はイコールではないと思う。健康管理を含め、投手が受けるストレスに着目すべきでしょう。試合の50球とブルペンの100球では気持ちも力の入り方も違う。一概に球数だけでは投手の負担は測れない。球数だけが投手を守る方法論ではないと考えます」
高松商の長尾健司監督(48)は公立校の立場から、日程の問題を挙げる。