楽天オコエ二軍落ち…何がライバル辰己涼介との勝敗分けた
10日、楽天のオコエ瑠偉(21)が登録を抹消された。理由は成績不振による再調整。ここまで41試合に出場して打率.165、交流戦では4打数無安打だった。
今季はドラフト1位ルーキーの辰己涼介(22)が入団したことで、外野手のレギュラー争いが激化。1歳違いの同世代ということもあり、2人は周囲からライバル関係として注目されてきた。
開幕スタメンを勝ち取ったのはオコエだった。これまで周囲をざわつかせてきたビッグマウスを封印。態度や髪形を再三、注意してきた平石監督からも“更生”を認められていた。
しかし、軍配が上がったのは開幕ベンチスタートの辰己だった。ここまで43試合で打率・248、7盗塁。出塁率は3割を超える。4月に打撃不振で二軍落ちを経験したが、昇格の3日後にはプロ初本塁打を放ち、以降スタメンに定着した。いまやソフトバンクの甲斐野や高橋礼らと新人王を争う存在だ。
辰己もオコエと同じ「ビッグマウス系ドラ1」だが、決定的な違いは、プロ意識と自己管理能力にありそうだ。オコエが注目されてきたのは、主にグラウンドの外。入団会見で「FAまでにメジャー」と宣言すれば、2、3年目に自身の年俸よりも高い高級外車を立て続けに購入したり、未成年とドンチャン騒ぎをして店から注意を受けたり、問題行動が目立った。