卓球五輪メダル候補が全滅 張本の深刻な“格下アレルギー”
シングルスは“全滅”となった。
16日、ワールドツアー「ジャパンオープン」(札幌)が最終日を迎え、平野美宇(19=世界ランク9位)が準決勝で劉詩雯(28=同2位)に1―4負け。日本勢はシングルスで誰も表彰台に上がることができなかった。
今大会、最も周囲を驚かせたのが男女エースのシングルス初戦敗退だった。国内での「ホーム」開催だったにもかかわらず、張本智和(15=同4位)が世界599位の無名中国選手にストレート負け。伊藤美誠(18=同7位)も世界56位の中国選手に2―4で敗れ、早々に姿を消した。
張本は特に格下に弱く、4月の世界選手権では157位の韓国選手に4回戦で敗退。悔しさのあまり泣き崩れた。本人も自分の欠点を自覚しているようで、「(自分に)向かってくる格下選手に対して守りに入ってしまう」と敗因を挙げていた。2カ月間では克服できず、相手選手に「張本選手は勝てるだろうと思っていただろうが、守りに入っていた。叫び声でも彼より自分の方が上回った」と分析される始末だった。