華々しく開幕も…卓球Tリーグの悩みは中国トップ選手不在
卓球の世界最高峰リーグ――そう呼ぶには、まだ物足りない。
24日に開幕した卓球のTリーグ。この日の男子初戦では、木下マイスター東京に所属するリオ五輪シングルス銅・団体銀の水谷隼(29=世界ランク12位)が、第1マッチで松平健太(27=同29位)とダブルスを組むなどして、T・T彩たまを3―1で下し、チームの勝利に貢献した。
Tリーグは日本選手を中心に世界各地から選手を集め、それぞれがチーム(男女各4)に所属して戦う団体戦。いわば、国の垣根を越えた「ドリームマッチ」とも言える。
水谷や張本智和(15=同8位、木下マイスター東京)、石川佳純(25=同4位、木下アビエル神奈川)、平野美宇(18=同9位、日本生命レッドエルフ)といった世界ランク上位の選手が顔を揃えているのは当然。国外選手の顔ぶれを見ても、韓国からは男子同7位のイ・サンス(岡山リベッツ)、香港の男子同9位・黄鎮廷(T・T彩たま)、台湾の女子同7位・鄭怡静(TOP名古屋)、ロンドン五輪単銅でシンガポールの女子同11位・馮天薇(日本ペイントマレッツ)らが参戦。トップ10かそれに匹敵する選手はそこそこいる。だが、中国のトップ選手は皆無で、画竜点睛を欠いているのだ。