八村は初年からウィザーズ主軸期待 3年後NBA“MVP”の可能性
■カワイ・レナードを引き合いに
八村を同じSFのカワイ・レナード(27)と比較するNBA関係者は少なくない。
トロント・ラプターズに在籍するレナードは今年、NBAファイナル制覇に貢献し、MVPに選ばれた(1試合平均28.5得点)。カナダのチームが優勝したのは史上初の快挙だった。ドラフト会議を中継したスポーツ専門局・ESPNは、そのレナードを引き合いに出し、「(八村は)攻守どちらも優れている。プロになってさらによくなる」と評価した。
レナードはサンディエゴ州立大から11年のドラフトでペイサーズに1巡目(全体15位)指名されたが、同年中にサンアントニオ・スパーズに移籍。すると、1年目にしてSFの定位置を掴んだ。入団3年目の13―14年シーズンには、チームを7年ぶりの頂点に導き、史上3番目の若さ(22歳351日)でMVPに選出された。
レナード入団時のスパーズは、ウィザーズ同様、チームの再建中だった。グレッグ・ポポビッチHCによる積極的な起用が実って、レナードはNBAを代表するSFにまで成長した。
レナードが武器とする3ポイントシュートは、八村も得意とする。ウィザーズで揉まれることになる八村も同じ足跡をたどれるか。