21年ぶり自力W杯 男子バスケ躍進の裏にラマスHCの手腕
44年ぶりの五輪出場に一歩前進である。
バスケットボール男子のW杯アジア2次予選最終戦(ドーハ)が24日に行われ、F組の日本はカタールを96―48で下し、8勝4敗。同組2位が決まり、自国開催だった2006年以来のW杯出場を決めた。予選からの勝ち上がりに限れば、1998年ギリシャ大会以来21年ぶり。国際バスケットボール連盟(FIBA)の理事会で20年東京五輪の開催国枠付与が承認されれば、76年モントリオール五輪以来、44年ぶりの出場が決まる。
FIBAから、異なる2リーグの存在を問題にされ、14年に国際大会への出場を禁じる資格停止処分が科された。翌15年に制裁は解除され、17年には12年ロンドン五輪で母国を4強に導いたフリオ・ラマス氏(54=アルゼンチン)をヘッドコーチ(HC)に招聘。本格的な強化に乗り出した。
今大会は日本国籍を取得した211センチのパワーフォワード、ファジーカス(33=川崎)、渡辺雄太(24=NBAグリズリーズ)、八村塁(21=ゴンザガ大)らの“米国勢”が活躍。チームの浮上のきっかけとなったが、アルゼンチン指揮官の手腕も躍進の鍵を握った。