バスケW杯“夢チーム”幻か 渡辺&八村の代表入りにNBA横やり
W杯(8月=中国)出場を決めた男子バスケットボール日本代表が昨25日、凱旋帰国した。
千葉県内で会見したフリオ・ラマス・ヘッドコーチ(HC)は「本当に苦しかったが、耐えて勝ち抜いた選手たちに感謝している」と、4連敗から8連勝したチームを称えた。
W杯本番では、アジア地区予選突破に貢献した渡辺雄太(24=グリズリーズ)、八村塁(21=ゴンザガ大)のビッグシューター2人の代表入りに注目が集まる。
バスケの本場米国でプレーする2人の加入で「日本版ドリームチーム」の編成も期待されるが、渡辺、八村の立場を考えると現実的ではない。
渡辺は今季、グリズリーズでNBAデビューし、10試合の出場で、15得点、9アシスト。出場機会が限られながらも、新人としてはまずまずの成績とはいえ、下部組織のGリーグでプレーしながら1シーズン最大45日までNBAでプレーできるツーウェイ契約。大リーグでいえば、マイナーリーガーだ。現時点では、来季もNBAでプレーできる保証はなく、8月前後に行われるサマーキャンプやサマーリーグでアピールして、開幕ロースター入りを狙う必要がある。ラマスHCから招集されても、合宿や強化試合などで拘束されるため、渡辺がNBAとの正式契約を優先すれば、代表入りを拒否する可能性もあるのだ。