元日本ゴルフツアー機構副会長にJGTOの問題点を直撃
新型コロナウイルス感染拡大のためスポーツイベントは世界中で軒並み中止に追い込まれた。わが国のゴルフ大会も直撃した。女子ツアーは今週「アース・モンダミンカップ」が1試合だけ開催されている。だが男子ツアーは全く先が見えない。男子大会を管理する日本ゴルフツアー機構(JGTO・青木功会長)の問題点について、元副会長の大西久光氏に話を聞いた。
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――コロナ禍で露呈したJGTOの問題点は何でしょう?
米ツアー、日本や韓国の女子プロ協会はスポンサーやファンに対してメッセージを頻繁に発信しているのに、JGTOはほとんどコメントを出していません。これが一番の問題でしょう。
――具体的にはどういうことですか。
試合開催に向けて具体的な方針や、計画を発表しなければスポンサーも動きづらい。そうでなくてもコロナで企業業績は悪化しています。今年、大会を中止したことで、その分の支出が減ったスポンサーが多い。だったら来年以降も大会スポンサーはやめよう、という企業も出てきてもおかしくありません。それを食い止めるためにもJGTO執行部は主催者とのこまめな対話や情報交換、具体的提案が必要です。先手を打つことがJGTO本来の役割なのに、内部に聞いたところ何もしていない。