阪神は“金本秘蔵っ子”軽視 助っ人頼みで最下位の体たらく
「クビにされた前監督は、おもろうないやろ」
古参OBの感想はもっともだろう。
7日、今季初の甲子園ゲームが雨天中止になった最下位阪神。不振のボーアに当たりが出てくるなど明るい材料もあるが、前監督は今のチームをどう見ているだろうか。
金本前監督は就任時、「勝ちながら育てる」と意気込み、大型補強に頼らない若手育成を目指した。しかし、「金本チルドレン」と呼ばれた陽川、大山、北條は期待されたほどは伸びず、2017年に20本塁打の中谷は、一、二軍を行ったり来たりだ。
■真逆の方針
前出のOBが言う。
「18年に最下位の責任を取る形で辞任した金本監督は、フロントにクビにされたのが真実。ロサリオの不振は確かに誤算ではあったが、フロントが育成方針を変えて野手の大型補強をしていれば結果は違っていたかもしれない。今のチームは6月27日から、マルテ、ボーア、サンズの助っ人3人を4、5、6番に置き、昨季143試合に出場した4番大山は開幕から控えに回っている。大山といえば、金本監督が16年のドラフトで単独指名した秘蔵っ子です。その大山をスタメンで使わず、助っ人を3人も並べている。自分の頃とは真逆のことをやって、しかも最下位にいるわけですから、おもしろいはずがない」