阪神・矢野監督のトンチンカン采配 ボーア来日1号帳消しに
焼け石に水だった。
1日の中日戦。阪神の新助っ人・ボーア(32)が九回に来日初本塁打を放った。これまで一本も安打を打てていなかった左腕からの一発だったが、3―6で敗戦。チームは1996年以来の開幕4カード連続負け越しで、2勝9敗と泥沼にハマり込んでいる。
それにしても、ヒドい試合だった。三回に梅野が先制ソロを放ったが、守備陣が2度の適時失策を含む3失策で投手の足を引っ張った。揚げ句、矢野監督は七回の守備から近本(25)に代えて、大山(25)をプロ初のセンターで起用。近本は打率・140と不振に陥り、大山はレフトとライトの経験があったものの、これには多くのファンが腰を抜かしたのではないか。
首脳陣の話を総合すると、経験を積ませる意図や打順の巡り合わせがあったようだが、阪神OBはこう指摘する。
「いくら負けが込んでいるとはいえ、オープン戦でもあるまいし、開幕直後の公式戦で試すことではない。しかも、大山は2016年ドラフト1位で入団。昨季は開幕から4番で起用し続けた中軸候補。昨季14本塁打、76打点はいずれもチームトップの成績だった。マルテ、サンズとポジションが重なり、出場機会が減っているとはいえ、便利屋扱いをするような軽い選手ではない」
矢野阪神は迷走するばかりである。