Gにズタボロ阪神 球児も目をそむける27回連続無得点のワケ
それにしてもヒドい試合だった。
阪神は19日の巨人戦に0―8で完封負け。16日の広島戦の二回以降、27イニング連続無得点と、深刻な貧打に陥っている。
付け入るスキがなかったわけではない。巨人は先発のメルセデスが二回終了後に左肘のコンディショニング不良を訴え緊急降板。ベンチで頭からタオルをかぶって悔しさをにじませる助っ人左腕を宮本投手コーチが肩を抱いて何度もなだめ、思わず涙するドタバタ劇もあった。
それでも終わってみれば、巨人投手陣の前に4安打無得点と手も足も出ず、これで今季の対巨人戦は2勝7敗。東京ドームでは1勝もできない体たらくで、最下位広島と1・5ゲーム差となった。
阪神OBは、「高校野球交流試合の開催もあり、8月7日から約2週間、それまで11勝6敗2分けと得意とする甲子園で試合ができないことが大きい。ビジターでは10勝18敗と分が悪いですから」と指摘する。
加えて、7月に14勝8敗と好調だったチームを支えたサンズ、大山、ボーアの中軸トリオが8月に入って大ブレーキに陥っていることも、貧打の要因になっている(サンズ=打率・226、3本塁打、11打点。大山=同・197、3本塁打、7打点。ボーア=同・196、0本塁打、5打点)。首脳陣も貧打の打開策を見つけられず、頭を抱えるばかりだ。