お飾り横審はどこまで本気?白鵬・鶴竜に「クビ」言えるか
あまり期待しない方がいいかもしれない。
3日目から横綱白鵬(36)が休場したことにより、5場所連続で横綱不在となった大相撲。当初はコロナ禍の影響で開催が未定とされていた横綱審議委員会だが、さすがに看過できないと判断されたのだろう。白鵬が休場届を提出した16日の午後、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「場所後に開催する」と明言した。
当然、休んでばかりいる白鵬、鶴竜に引導が渡されるのだと思ったら、相撲取材歴50余年、評論家の中澤潔氏は「もともとお飾りのような組織ですから」と、こう話す。
「横審の設立は1950年。当初から『横綱をつくりやすくし、マスコミから粗製乱造だと批判を避けるための隠れみのだ』と言われていましたからね。それでも初期の頃は相撲の見識が深い委員もおり、安易に横綱をつくり出そうとした協会にストップをかけた例もあった」
そもそも横審は相撲協会の諮問機関。引退勧告だ何だといっても、決議に拘束力はない。過去に朝青龍と日馬富士に引退勧告を出した例があるものの、いずれも本人の引退と同時、あるいは引退後だった。