鶴竜「次こそは」で5月場所出場でも…4日目で休場の根拠
これがプロレスならば興行を盛り上げるスパイスにもなるだろう。
師匠の陸奥親方(元大関霧島)を通じ、3月場所休場を表明した横綱鶴竜(35)。5場所連続休場でも引退するつもりはさらさらなく、「次は、次こそは」と言い張っているという。
かつてプロレスラーの大仁田厚はFMW時代、「もう一度、もう一度オレにチャンスをください!」とファンに訴え、何度も引退、復帰を繰り返していた。そうしたパフォーマンスがファンにうけていたのも事実だ。
しかし、盛り上がってナンボのプロレスとは異なり、大相撲の横綱は「品格」や「潔さ」も看板のうち。鶴竜の現役引き延ばしは往生際が悪いとしか言えない。
慢性的な腰痛を抱え、今回は稽古中に左太ももの肉離れ。もはや横綱としての責任をまっとうできないことは誰の目にも明らかだ。
ある親方は「仮に5月場所に出場したとして」と、こう続ける。
「4日目くらいまで相撲を取れたら御の字ではないか。それだけ体が限界にきている。なにせ、左足の肉離れは霧馬山との稽古中だったというじゃないですか。関取と稽古してケガということは、そこに至るまでの稽古が不足していたということ。年齢による肉体の衰え、腰痛などのケガもあり、日々の稽古すら満足にできていなかったのでしょう。なによりいただけないのが、鶴竜が自身の稽古不足を把握できていなかったことです。本場所出場に向けた焦りもあったのだろうけど、それは言い訳にはなりません」