原巨人で正捕手は育たない 早くも大城一塁起用の辛抱なさ
巨人の大城卓三(28)が8日の阪神戦で、今季初めて「一塁」でスタメン出場した。開幕から11試合連続先発マスクをかぶっていたが、7日の阪神戦で七回の守備から一塁に回っていた。
「今年はレギュラーを固定したい。捕手は誰かがレギュラーをつかんで欲しい」
原監督は昨オフからこう宣言。昨年までの併用制を自ら否定し、正捕手に大城を指名した。それが、前日までの2試合で13失点を喫したリード面を問題視。7日まで9試合連続で3得点以下という貧打にあえぐ打線のテコ入れも兼ねて、開幕12試合目にして早くもスタメンマスクを炭谷にチェンジした格好だ。大城は「5番・一塁」で先発。4打数1安打だった。
試合後に「打線に活を入れるという考え方」と意図を説明した原監督。2度目の復帰を果たした2018年オフ、真っ先に捕手の大城を一塁にコンバートしようとしたという。当時の秦真司ファームバッテリーコーチが、正捕手の小林を脅かす能力があると進言。捕手継続が決まった経緯がある。巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言う。