マイナーで新ルール試験導入 適用で割食うのはDHの大谷
牽制球の多投は試合時間を長くするだけでなく、盗塁を試みる走者の減少にもつながっている。そうした状況を改善するには、牽制の回数に上限を設けるのが一番という考えに基づいて生まれたのがこの新ルールだ。打者が代わるたびに投手は牽制球を2球まで投げることができると規定されており、それを超えるとボークを取られる。
■クイック牽制禁止ルール
メジャーリーグでは左投手がプレート板に足を乗せたまま、ファーストにクイックで牽制球を投げて走者をアウトにするケースが頻繁に起きる。このルールすれすれの牽制球は走者を萎縮させるため、MLBは「牽制球を投げるときはプレート板から完全に足が離れた状態で投げないといけない」と明記した新ルールを作り、今季、マイナーの1A+級で運用を開始。
■ダブルフック・ルール
先発投手を交代させる時はDHも交代させないといけないことを定めた新ルール。MLBでは、先発投手を早めに交代させてリリーフ投手を4、5人つぎ込むパターンが常態化し、試合時間を長引かせる一因になっている。それを改善するには先発投手をなるべく長く投げさせた方がトクになるルールを創出する必要があるということで考え出された。