マイナーで新ルール試験導入 適用で割食うのはDHの大谷
MLBのマンフレッド・コミッショナーは、ホームラン中心の野球では人気回復を図れないと悟り、方向転換して、ゲームを動きのあるものにつくり替えようとしている。
その第一歩として、今季、マイナーリーグの各レベルとアトランティックリーグ(MLBと友好関係にある独立リーグ)で、ゲームをより動きのあるものにする新ルールが次々に導入され、効果の高いものは近い将来メジャーでも採用される可能性が出てきた。
■シフト制限ルール
内野の片側に内野手を3人寄せる守備陣形(シフト)を禁止する新ルール。シフトは打球方向に関するデータに基づいて行うため、MLBではゴロで内野を抜けるヒットが激減。これがメジャーの野球を動きの乏しいものにする一因になっている。そんな状態を打破するにはシフト自体を禁止するしかない。この新ルールは今季、まずマイナーの2A級で導入され、シフトの禁止によって内野の間を抜けるヒットが大幅に増えるか、検証が行われる。
■牽制球制限ルール