「平成の怪物」松坂大輔がついに引退決断…頸椎手術で2年間登板なし
「平成の怪物」が、ついにユニホームを脱ぐ。
プロ野球西武の松坂大輔(40)が、今季限りで現役引退を決断したと7日に球団が発表した。
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松坂は2015年、日本球界に復帰し、ソフトバンク、中日を経て20年に古巣西武に復帰。先発ローテーションの一角として期待されたが、首の痛みに悩まされ、同年7月5日に「脊椎内視鏡頚椎手術」を受けた。今季はキャンプで別メニューによる調整を続け、3月下旬に初めてブルペンでの投球練習を再開。その後は打撃投手としてマウンドに上がる見通しも立ったが、右手中指にしびれが出たため治療に専念していた。中指の感覚が戻らず、制球が定まらなかったことで引退を決断したとみられる。
松坂は横浜高3年の98年にエースとして甲子園春夏連覇に貢献。夏の準々決勝PL学園戦では延長17回(250球)を投げ抜き、京都成章との決勝ではノーヒットノーランを達成した。西武入団後は3年連続2ケタ勝利をマークし、最多勝、沢村賞などのタイトルを手にした。06年オフにはポスティングシステムを使って大リーグ移籍を表明し、当時、史上最高額の5111万ドル(約60億円)の入札額でレッドソックスへ入団した。移籍1年目には15勝(12敗)を挙げ、ワールドシリーズ制覇の原動力になった。国際大会でも実績を残し、五輪にはシドニー、アテネの2大会出場。ワールドベースボールクラシック(WBC)では、日本の連覇に貢献して2大会連続MVPを受賞した。
日米通算23年間で376試合に登板し、170勝108敗2セーブ、防御率3.53。