北京冬季五輪は「審判も敵」に 平昌フィギュアでは中国人ジャッジが不正で資格停止2年
元共産党幹部に性的関係を強要された女子テニス選手消息不明の一件では、中国とIOCがべったりなことを世界中が認識した。そもそも雪のない北京で、人工雪を敷き詰めて冬季五輪を開催すること自体おかしな話だが、中国が経済大国にのし上がった今、その気になれば金と政治の力で何でもできる。米国への強気姿勢を崩さないのも経済力があればこそだ。
■敵はコロナとライバルだけじゃない
「中国というより、習近平国家主席に自分の銅像まで建ててもらい、現地では下にも置かない厚遇でもてなされているであろうIOCのバッハ会長。その『おもてなし』が競技団体の幹部には及ばないと誰が断言できるか。習近平はメダルの数は気にしていないと言っているが、コロナを抑え込めば北京五輪は成功とは思っていないでしょう。露骨なことはしないまでも、もしも中国寄りのジャッジが問題になってもIOCは聞く耳を持つか疑問だし、多くの国がそう思っているのではないか」(ある競技団体の元役員)
コロナ禍の中、五輪のメダルを夢見て練習を重ねてきた世界中の選手たち。北京でおかしな採点に困惑しなければいいが。