北京冬季五輪は「審判も敵」に 平昌フィギュアでは中国人ジャッジが不正で資格停止2年
開幕を3日後の2月4日に控え、報道陣や日本選手団は続々と現地入りしている。コロナウイルスに対する「厳戒態勢」に驚く記者の様子が連日テレビで報じられているが、選手はこれから感染したら出場が危ぶまれるだけに毎日ピリピリしているという。
この日はスピードスケート陣が試合会場で公式練習を行ったが、通常大会のように参加国は練習場所を確保できず、調整が難しい。そんな中、各国の関係者が懸念しているのが審判の不正だ。
五輪の審判は各競技の国際競技連盟(IF)が派遣するのだが、過去には多くの不正が発覚している。最近の冬季五輪で「中国絡み」といえば、2018年平昌五輪だ。フィギュアで男子シングル4位の金博洋(中国)に対し、中国人審判が過剰に高い得点を与えた不正採点で2年間の審判資格停止となった。ペアでも、銀メダルだった自国選手への不正採点により中国人審判が処分されている。
平昌大会では、フリースタイルスキー男子エアリアルでもソチ五輪金のアントン・クシニル(ベラルーシ)が決勝に進めず、同国五輪委員会会長でもあるルカシェンコ大統領が激怒。「スイス、中国、ロシアの審判が自国選手が有利になるように不正に採点した」と、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に抗議した。真偽のほどはわからないが、この種目で中国選手は銀メダルを手にしている。