ジャンプ小林陵侑・高梨沙羅“五輪の壁”は欧州勢の経験値 メダル候補コロナ感染も侮れず
北京冬季五輪の開幕を目前に控え、世界の有力選手がコロナ禍に見舞われている。
男女とも日本勢による表彰台が期待されるノルディックスキーのジャンプでは、2018年平昌大会ノーマルヒル(NH)金メダルのアンドレアス・ウェリンガー(26=ドイツ)が1月21日の検査で陽性反応が出て欠場を表明。女子では今季W杯個人総合首位(6勝)のマリター・クラマー(20=オーストリア)に感染が発覚した。
出場の可否は同国スキー連盟の判断に委ねられるが、現時点では欠場が確実視されている。
実力者の離脱は金メダルを期待される小林陵侑(25)、高梨沙羅(25)の日本勢2人に追い風となりそうだが、楽観視はできない。本場・欧州各国の代表メンバーには男女とも実績のあるベテラン選手が名を連ねているからだ。
小林のライバルとなりそうなのは14年ソチ五輪個人NH銀、個人ラージヒル(LH)銅のペテル・プレブツ(29=スロベニア)だ。W杯15-16年シーズンの年間総合王者はここ数年、度重なる故障もあって低迷したが、今季は復調。1月15日のW杯ポーランド・ザコパネ大会(団体)を制するなど、個人総合では20位以内をキープしている。