昨季「まさか」の屈辱セパ3球団 主力投手陣キャンプ初日からブルペン全開の吉凶
アクセルベタ踏みの事故注意だ。
巨人、西武、ソフトバンクは初日から一軍投手全員がブルペン入り。キャンプが「鍛える場」から実戦を交えた「調整期間」となって久しいが、それでも1日目からエースも若手もバンバン飛ばしているのは珍しい。
この3球団はいずれも昨季「まさか」の屈辱を味わったばかり。3位巨人は戦力がありながらベンチのミスで自滅し、借金で終戦した。西武は42年ぶりの最下位。日本シリーズ4連覇中だったソフトバンクはリーグ制覇どころか、Bクラスの4位に終わった。
投手陣が血眼になるのも無理はないとはいえ、それにしたって飛ばし過ぎが気になるところだ。
■周囲のハイペース
評論家の山崎裕之氏は「投げなさ過ぎるよりはマシですよ」と、こう続ける。
「我々古い時代の人間に言わせると、今の投手は投げ込みが少な過ぎる。投げ過ぎて故障が怖いとは言いますが、上体に頼って投げているから、ヒジや肩を痛めてしまう。下半身をしっかり鍛えて理にかなったフォームならば、問題ありません。昔の投手は利き腕の筋肉が盛り上がっていたので、『洋服屋泣かせ』と言われていたほどです」