ソフトB王貞治会長「特別アドバイザー」の吉凶 ナインへの助言が“劇薬”になる危険性

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 いきなり熱弁を振るった。

 1月31日、ソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が全体ミーティングで10分以上の“演説”。ナインにゲキを飛ばし、自作の資料も配布したという。

 孫正義球団オーナーの要請もあって、今季からアドバイザーとして監督時代の2008年以来となる現場復帰。これまでも時折、現場に来ては選手にアドバイスをしていたが、現場のコーチ陣の手前、一歩引いた形だった。それが新たな肩書を得たことで、遠慮の必要もなくなったということだろう。

 もっとも、ある球団OBは「ある意味では劇薬かもしれない」とこう続ける。

「王会長にとっては『ちょっとした助言』でも、選手、特に若手はそう受け止めない。『世界の王』で、しかも球団会長という雲の上の存在ですからね。会長の言葉を過剰に意識して打撃を崩す……なんてことにもなりかねない。もちろん、打撃コーチへの配慮も欠かさないと思うが、王会長は熱い性格ですからね。アドバイス中も乗ってくると身ぶり手ぶりの指導になることも珍しくない。最近だと大砲候補の砂川リチャードがお気に入り。『スイングに力が入り過ぎている』など熱心に教えていた。球団もこのあたりのバランスを考えないと危険ですよ」

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