巨人がFA大物争奪戦で全敗危機…口説けば必ず落ちる“神話”は通用せず、選手がソッポ
今季借金4の4位に沈んだ巨人が、今オフの補強の目玉候補として「打てる捕手」の獲得に乗り出す。西武・森友哉(27)が今季取得した国内FA権を行使することが確実となったのだ。
■オリは森に4年総額16億円を用意
今季は右人さし指の骨折で約2カ月離脱。打率.251、8本塁打、38打点に終わったものの、2019年には打率.329、23本塁打、105打点で、パ・リーグの首位打者とMVPに輝いた。
球界を代表する「打てる捕手」を巡っては、オリックスが4年総額16億円級の大型契約を用意しているとされ、争奪戦になりそうだ。さる球界関係者がこう言う。
「大阪出身の森にとってオリックスは地元球団。マイペースでヤンチャな自由人だけに、グラウンド内外で注目度が高く、トレードマークの金髪やヒゲが認められないような規則の厳しい巨人より、日本一になった強くて自由で雰囲気の明るいオリックスに好印象を抱いているようです」
■西勇は残留濃厚、有原も岡田阪神が名乗り
投手の目玉候補だった阪神・西勇輝(31)は当初、FA権を行使して他球団へ移籍するとみられていた。
オリックスからFA入団4年目の今季は、23試合に先発して9勝9敗ながら、防御率はリーグ2位の2.18と抜群の安定感を誇った。投手が重要な補強ポイントである巨人も調査に乗り出していたが、西勇と過去に不仲がささやかれた岡田監督が就任した阪神が、今季の年俸2億円プラス出来高払いを上回る新たな複数年契約を用意。歩み寄りを見せたことで、残留の可能性が高まったという。
そうなると、補強できる大物投手は限られる。
巨人は早い段階から、レンジャーズを戦力外となった元日本ハム・有原航平(30)も調査していた。
日本では6年間で通算60勝。新人王や最多勝のタイトルを獲得するなど実績十分だが、有原も阪神が優勢だという。
「同じ早大出身の岡田監督が就任したことが大きい。こちらも巨人は劣勢を強いられています。森と並ぶ大物野手の日本ハム・近藤健介(29)には今のところ、触手を伸ばしていないので、巨人が獲得できそうなのは、森を逃した時のために調査しているオリックスの伏見寅威(32)くらい。ただ、オリックスでも正捕手という扱いではないし、年俸はCランク。補強ポイントの左投手では楽天の辛島航(32)の名前も挙がっていましたが、残留する可能性が高いそうです」(同前)