巨人第91代4番・中田翔は残留意向…ささやかれていたFA移籍は消えてもくすぶる“火種”
いよいよ幕を開けるFA市場で、意外な大物が注目されていた。
巨人の第91代4番・中田翔(33)である。8月に日本ハムからトレード移籍した昨季は、34試合に出場し、打率.154、3本塁打と期待外れに終わった。
しかし、2年目の今季は復調。8月に岡本和から4番の座を奪い、24本塁打を放った。
さる球界関係者は「昨年、日本ハムで暴行事件を起こしながら、長打力を買っていた原監督にトレードで受け入れてもらい、ほぼ、おとがめなしの状態で巨人の一員として試合に出ることができた。昨年はさっぱりだった打撃も今年は4番に座るまでに復調。巨人に骨をうずめると思われましたが……」とこう続けた。
「昨オフに年俸が3億4000万円から減額制限を大きく超える1億9000万減の1億5000万円まで下がったことで、『かなり落ちた』とぶぜんとしていた。いくら結果を残していないとはいえ、問答無用だったそうだから、忸怩たる思いもあったでしょう。巨人は『紳士の球団』とされるだけに、堅苦しさや居心地の悪さを感じているとも聞きます。原監督に恩義は感じても、逆に言えば、好成績だった今オフこそ“売り時”でもあるわけで、それとこれとは別問題ということ。そのため、巨人内で『FA権を使って移籍するのではないか』とささやかれていたのです」
中田は「残る方向です」と、この日までに残留を決めたものの、依然として火種はくすぶったままである。